空

去年一年かかって編曲し、レコーディングした音源の仮ミックスを聴いている。

レコーディングの休憩に外へ出て、自動販売機に飲み物を買いに行って、それを飲みながら見上げた東京の狭い空をふと思い出す。
"大変な"時こそ、後になるといい思い出になっている。

出版社の方と食べた中華料理、その時に話したこと。
一度倒れそうなくらい具合いが悪くなって、それでも早朝の新幹線でレコーディングへ行った時。
ある朝、光りが射すようにアイディアが降りてきてくれた時。
公園で遊ぶ子供からヒントをもらった時。
弾けないピアノで音を絞った時。

まだ、この作品が世に出る前で、評価される前のこの時間は特別なのかも知れない。

ギターの音色はいいものだなぁ。

この作品が多くの人へ届きますように。

僕にこの素晴らしい機会を与えてくださった現代ギター社の皆様へ感謝いたします。
支えていただいている皆様、
ありがとうございます。